こんにちわ。大阪、緑橋「心彩サロン」の店主、麻祈(maki)です。
今日は「悟り」について書いてみようと思います。
私は月始めに必ずやる事がいくつかあるのですが、6月の始めにも同じようにその用事を済ませようとしました。
いろんなところに行くので、荷物は最低限にしたい。なので小さなショルダーバッグに必要なものを入れました。どうしても書類が必要で、でもその鞄の中には入らないのでクリアーファイルに入った書類だけ別で持って行く事にしました。大きめのバッグにして全部入れてしまえばいいのですが、いろいろ行く事を考えると、邪魔になる。バタバタしていたこともあってそのまま掴んで外に出ました。そして自転車のかごにそのクリアーファイルを入れて、出発しました。
そのクリアーファイルが必要な場所は1ヶ所だけなんですが、かごの中に置きっぱなしにするのもな。。。と思ってその都度手に持ってお店や銀行などに行きました。
無事用事が終わって、最後にコンビニによりました。そのときはもう大丈夫だろうと思ってクリアーファイルをかごに入れたままお店の中に入りました。コンビニに居たのは、ほんの5分くらいだったと思います。
戻ったら無くなってました(。>д<。)!
頭が真っ白になって、
どうしよう!どうしよう!どうしよう!って、まさかあれが無くなるとは思わなくて。。。
でも、気がついたのは今で、もしかしたらもっと前に無くしてたのかもしれないと思って、自分が回ったところ、全部にもう一度行ってみました。
でも、
無いヾ(。>﹏<。)ノ
ちょっと個人情報も入ってたし、うわ!どうしようって。。でもお店の人も知らないって。。
えーどうしよー!ってまた・・・
で、その時、
ザザーッ!
ともの凄いスピードで私を目掛けて記憶が入ってきました。
それはね、以前働いていた場所での出来事。
知人の経営するサロンで「オープニングスタッフ」として働くことになった時の事です。私は店長ではなかったのですが、私以外はみんなアルバイトなので、必然的にみんな私を頼る感じでした。私は自分のお店をやってみたいけど自身がないという感じだったので、私にはちょうどいい環境だなと思っていました。そこまでは良かったのですが、経営者側は手探り状態で、思いついた事を私に全部やらせようとします。私はなんとかそれに答えたいと思っていたのですが、あまりに仕事を丸投げにしすぎるので、肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまいました。それを見ていた他のスタッフ達が手伝ってくれるようになり、このままではいけないと抗議をするようになりました。女性社長だったのですが途中で旦那さんも出てくるようになりました。それで社長夫妻と戦う事になったのです。そして事件が起こりました。
女性社長が「しばらく来れない」とだけ言い残してどこかに行くようでした。お店は新しい事に挑戦しようとしていた時で、このタイミングで?と思いましたが、もう決めているようなので私は何もいいませんでした。
それから1週間くらいして、スタッフからメールが入りました。「社長夫妻はどこに行かれてますか?」。その日、私は休みでした。そんな日にわざわざ聞いて来るくらいなので、理由を聞いてみました。すると今、お店で大変な事になっているという事でした。
”新しい挑戦”の影響で他のお店とのトラブルが発生しているのです。
「経営者、出てこい!って言われています」
私がスタッフに
「二人に連絡してください」
と伝えましたが、
「朝にしたけど、連絡がつきません」
とのこと。
「連絡がくるまでし続けてください」
と伝えて、私のほうからも社長夫妻に連絡しました。
結局、社長夫妻から連絡があったのは夕方の4時すぎ。私のメールを見て電話をして来られていましたが、「え?私じゃなくてお店にしてよ」と思いました。その電話に出ると、私が尻拭いする事になりかねないし。。。
自分のお店の尻拭いくらい自分でして下さい( `Д´)ノ
と思い、電話にはでませんでした。
しばらくしてスタッフから「解決しました」とメールが入ってました。。。
で、翌朝、旦那さんの方からメールが、それも長文が入ってました。いろいろ言い訳メールです。
「どうしてもぬけれない用事があって・・・」
それに対して、私は
「へえー、私はてっきり海外旅行にでも行かれてるのかと思いました」
と返信すると
「僕の用事で、どうしても海外に行かないと行けなくなったんだ」
と返ってきました。え?あんたの仕事、海外と関係あったっけ?
「じゃあ何か対策出来なかったんでしょうか?普通は段取りしてから行くものなんじゃないですか??」
と送ると電話がかかってきました。旦那さんは、泣きじゃくりながら
「か…か…か…海外旅行、行ってて。。。」
心の声
(行ってたんだ!!)
(やっぱり音信不通で海外旅行!!!)
一通り話しを聞いた私の答えは、
「辞めさせて頂きます。」
でした。
あほらしいので。
そんなことがありましが。。。
あの時、ちょっと一言、言えば済む話でした。
うまく行かない経営に行きずまりを感じていたので、休憩したかったそうです。何もかも放り投げて海外旅行に行きたかった。でも、後ろめたさから言えなかったのでしょう。
仕事中、ストレスからなのか、私にはとてもキツイ事を言ってきていた。そして自分達が手間だと思う事を全部私にやらせて、自分達が楽をしようとする姿勢は手にとる様に分かった。それでも会社が儲かっていないので、給料面も考慮してもらえません。完全にボランティアでした。その上、音信不通で海外旅行に行かれたら、馬鹿にしているとしか思えなかった。
でも、その出来事と私が面倒だと思って大きなバッグに荷物を入れ替えなかったことがリンクしたんですね。
そうか、ちょっと考えたらってことかって。。。
その社長夫妻も、言おうという気持ちはあったのかもしれない。でも言ってしまうと面倒だなと思ったのかなと。そういうところは同じなのかなと。。。
だからって許すわけではないですよ。だってやっぱり「ありえない」し、社長なんてやる資格は無いと思う。でもまあ、そこまで思うこともないかと、あの一件で思ったんですね。
でね、この感覚が「悟り」というらしい。
「悟り」とは、差をとること。自分と相手と差をとる事らしいんですよ。
そう思うと簡単なようですが、いやこれがなかなか難しい。
それから暫くしてポストに封筒が届いていました。無くしたと思っていたクリアファイルを預かっていると、警察から連絡があったのです。
「悟り」っていうものは、きっとこれからも起こるでしょうね(⌒▽⌒)
長くなりましたが、読んでくれてありがとう!